住設機器の中国生産が再開されません!
新築マンションへの設備納入状況について更新します
前報では、2つの設備の納期が突然、未定となったとの報告しました
1.便器:LIXIL
2.システムキッチン:LIXIL
目次
便器
便器は12月に注文しましたが、4月中の納品がいきなりの未定となりました
日本の便器の市場シェアは、TOTO:60%、LIXIL:30%の2社で約90%あります。中国企業に依頼している部品が届かず、日本の工場での便器の生産ができないようです。生産再開の見込みは不透明ですが、一部の在庫が動き出したという噂もありますが、メーカーの回答を待つしかありません
実は、両社以外にも便器の国内メーカーが2社あります
ジャニス:5%、アサヒ衛陶:4%
です。どちらも上場会社ですが、マーケットシェアから考えても、大手2社の需要を補完する生産能力はないとも思われます。現在、全国の建築現場から注文が殺到しているようです。とりあえず、建築会社経由とネット経由で、注文をいれましたが、納期未定のままです
おそらく、中国企業の生産再開まで待たされることになりそうです
◇
そんな中、アサヒ衛陶の株がストップ高です
そうか!買っとけばよかった・・・
引用:Kabutan 2020.3.6
システムキッチン
現在も受注停止、出荷停止状態が続いていますが、12月初めの納品が決まりました!!
LIXILさんも様々な調整をしていたようですが、「もういいよ、クリナップに頼むから」といったところ、急に納期が決まりました
在庫はあるけど、それをどこに振り分けるか調整を続けていたのだと想像しますが、何が起こっているかは不明です
ユニットバス
実は、一瞬、一台だけ納期が2週間ほど送れましたが、無事納入される予定です
洗面化粧台
まさかのフェイントで、納期未定になりました。やはり、LIXILです。とりあえずアサヒ衛陶のネットショップで注文を入れましたが納期は未定です
工事への影響
設備の未納の工事への影響は、その設備が必要な時期との関係が重要です
1.ユニットバス
2.システムキッチン
3.便器、洗面化粧台
工程上、上記の順番で、設備が必要です
ユニットバスは、建物内部の工事の最も最初に必要な機器で現在、工事が行われています。1台不足が起こりましたが全体の計画への影響はないです
システムキッチンは、大工工事の中で取り付けられますが、予定としては4月初めでしたので、予定通り納品されそうなので全体の計画への影響はないです
便器と洗面化粧台は、出来上がった室内に設置するものなので、4月の下旬に納品されれば大丈夫です
今のところ、4月末の完成をあきらめていはいませんが、便器と洗面化粧台が、4月下旬までに納品されるかが焦点です
国土交通省の通達
そんな中、令和2年2月27日に各自治体に対して通達が出ました
要するに、トイレやシステムキッチンなどの住設設備が未設置の状態でも、建物完了検査を行いなさいということです。もちろん、今回だけの特例です
国の狙いは、完了検査の日にちが遅れることにより、建物の引き渡しが送れ、建築業者の資金繰り悪化による倒産を防ぎたいのだと思います。しかし、建築主としては、いくら完了検査が終わったからといって、建物の引き取りと代金を支払いをするかどうかは微妙でしょう
自宅であれば、取り合えす住んでしまい、機器が来るのを待つのもできるでしょう。例えば、食洗機がなくてなんとか生活はできるでしょう。しかし、賃貸住宅では契約上、機器がない状態で入居してもらうのは難しいのではないでしょうか?
実際、どのようなことが起こるのかは状況を見守っていきたいと思います
その他
コロナウィルスの問題がわかり、あわてて購入した、温水暖房便座と照明機器の品薄状態が続き、値段も高騰しています
本当に在庫がなくなったかもしれませんが、転売目的で買い占めているのであれば、やめていただきたいです
ともかく、一刻も早く、住設メーカーの中国工場が生産を再開してくれることを祈るばかりです
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デベロッパー曜日、まだまだ続きます
最後までお読みいただき、誠にありがとうございました