不動産投資でFIREを達成しました!!

サラリーマン大家道07: 金持ち父さん 貧乏父さんの功と罪

本コラムは「収益物件数 No.1 国内最大の不動産投資サイト楽待(らくまち)」に筆者が1年前に投稿したものです                                                  
テリー隊長
テリー隊長

「資産」と「不労所得」の本当の意味とは?

いまさらこの話題なのかなぁと自分で思いながら、自分のサラリーマン大家道の道筋の中では避けて通れない話題なのであえて書いておこうと思います

出典:「金持ち父さん 貧乏父さん」
オフィシャルサイト

功績:資産とは?

「金持ち父さん 貧乏父さん」ロバート・キヨサキを読んで不動産投資を始めようと思ったサラリーマンの方は多いと思います。私もその一人です。私が思うこの本で一番重要な内容は

・資産と何か
・お金持ちになりたいなら、ただ「資産を買うこと」に生涯を捧げればいい

につきると思います

では「資産」とはなにか?そしてその反対の「負債」とはなにか?

資産:ポケットにお金を入れてくれるもの
負債:ポケットからお金を取っていくもの

と定義しています

資産なのか負債なのか?永遠に尽きない議論がされていますね

そして、別のページで

「資産が何かを決めるのは言葉ではなくて数字だ。だから、もし数字を読むことができなければ、地面にあいた穴と資産の区別だってできやしない。」

と言って、数字で考えること:投資シミュレーションの大切さを説いています。この部分も非常に重要です

2001年アメリカにて

2001年、アラサーだった私は、ハドソン川沿いの本屋で見かけたこの本に手を伸ばしました

「面白い題名の本だな?キャッチーなタイトルだけど、きっと、世の中の成功した父さんと、失敗した父さんをドキュメンタリー風にレポートしている本じゃないかな?」と勝手に思って、立ち読みを始めました

しかし、内容は全く違ったものでした

その時の衝撃は今でも忘れられませんが、あまりにも明快な内容に、自分の中でモヤモヤしていたお金の疑問がスッキリと取り払われたことを鮮明に覚えています。当然、その日、本屋でその本を買い、家で何度も読み返しました

改めて、

資産は、私のポケットにお金を入れ、
何が資産かは、言葉ではなく数字が決める

ということを不動産を通して考えてみたいと思います

不動産投資はポケット?

不動産の特徴は、それを必要な人に貸すことができ、その対価として家賃をもらうことができることです。

こんな芸当は

・株
・債権
・金

などの他の投資では無理です

しかし、不動産は家賃をもらう代わりに様々なコストを負担しないといけません。コストの負担をさぼると、家賃がもらえないという危機も訪れます。ポケットに入ってくる家賃と、出ていくコストの両方を見ながら、結果的になるべくポケットの中にいくら残るかを考えるのが不動産投資です

つまり、その不動産が資産かどうかは

家賃コスト

になっているかどうかを数字で考えることです

そして、ポケットの中にお金がたまりだすとそれが時間の経過とともにどんどん増えて行くことになります

しかし、お金の出入りが続いたおかげてそんな素敵なポケットも糸がほころんできたりします。もしかしたら、一度にお金を使って、糸を縫い直したほうがいいのかもしれません

大規模修繕

です

あるいは、別なポケットを買った方がいいのかもしれません

物件の入れ替え

です

サラリーマンの方の中には

・貸借対照 P/L
・表損益計算書 B/S
・キャッシュフロー計算書 CF

財務三表に精通されている方も多いと思いますが、このポケットを例にとった資産の考え方は、この財務三表のことを物語っています。このことをシンプルに教えてくれることこそ、この本の最大の功績です

ポケット=収益不動産

このことがわかったおかげで、今後の私の不動産投資の考え方の軸が決まったといっても間違いではないです

資産のついてのまとめ

「金持ち父さん 貧乏父さん」についてまとめます

それは、お金持ちになるには、

シンプルに資産を買い続ける

それだけです。単純明快でいいじゃないですか。月に100万円のCFが得られる1棟マンションでも、年に3万円の配当が得られる株式でも、私のポケットにお金も残してくれるもの、それが大きくても小さくても、資産を買い続ければお金持ちになれるんです。こんなわかりやすいやり方はありません

安く買って高く売るのが投資の基本という方が多いですし、私も昔は利回りやリターンにばかりに囚われていました。しかし、この本と出会ってからは、そうじゃないんだ、資産をこつこと積み重ねていくやりかたもあるんだと言うことに気が付きました

それ以降、株の売買には少し消極的になりました

負債も買わなくなりました。車を買い換えるときも、この300万円で新車を買うなら、不動産に投資してお金がたまってからそのお金でいい車を買おうと考えるようになり、新車を買わずに中古車を買いました。おかげで、その中古車をもう12年も乗っていて、いつまでも新車が買えませんし、多分、次も中古車を買うと思います(先月、自分が買ってから12年目になる中古車の車検を通しました)

シンプルに資産を買い続ける

この本の真髄は、そこにあります

罪:不労所得

「金持ち父さん 貧乏父さん」は、ある見方をすれば、サラリーマンであったロバート・キヨサキが、不動産投資で成功し、経済的な自由を得るという内容の本です

ボードゲーム「キャッシュフロー」を売るための作り話だったといううわさもあります・・・。ハワイで大富豪の金持ち父さんやその息子のマイクに当たる人が実在しないというのも有名な話です

それはともかく、この本の話が日本のサラリーマンに受けないわけがありません。どこかの記事によると日本のサラリーマンの仕事への満足度は、先進国の中で最下位だそうです

サラリーマン生活から脱出して
不労の状態になれる!

いつしか

不動産投資=不労所得

自分も不動産投資をやってみたい!になってしまったようです。サラリーマン大家さんブームの始まりです。でも、不動産投資物件を買ったことのある人なら、それが100%不労ではないと断言できるでしょう

もちろん、

ロバート・キヨサキは
本の中でそんなことは言っていません

ロバート・キヨサキが言っているのは

・経済的自由を得るために資産を買おう
・資産を手に入れるには「ファイナンシャルインテリジェンスIQ」を高めよう

ということだけです

しかし、ここ数年のサラリーマン大家ブームの1つの要因は、「金持ち父さん 貧乏父さん」の本質をよく理解していなかった人たちのムーブメントによって起こったものだと思います

行動経済学の中でプロスペクト理論が取り上げられることが多くあります。簡単に説明すれば、生活が経済的に上手くいっていないとき、人間は、堅実な手段より、一発逆転の手段を選んでしまうというものです(興味のある方はwikipediaで調べてみてください)

そして、そのようなケースにハマる人の特徴は、情報のつまみ食いです

不動産投資本やサラリーマン大家ブロクなど、世の中にあふれている情報の中には、

まずは地方のRC1棟を買いなさい!
築古戸建て投資で設ける!
失敗しない新築アパート投資!
初心者にもできたシェアハウス投資!

とキャッチーな言葉が踊っていますが、当然それぞれにメリット・デメリットがあり、しっかりとした分析が必要なのにそれを行わず、つまみ食いをして失敗するサラリーマンがあとを絶ちません

副業で不動産投資をして
不労所得でサラリーマン卒業!

なんて夢を見るのは構いませんが、現実は厳しいですよ。よく考えてから行動してくださいね

まとめ

「金持ち父さん 貧乏父さん」は歴史に残る名著であるとは思いますし、私は、この本との出会いに非常に感謝しています。だからといって、ローバート・キヨサキの言っていることがすべて正しいとは思いませんし、彼のように生きることはだれでもできることではないと思っています

しかし、この本の不動産投資の世界に与えた影響は、いいことと悪いことの両面で大きかったと思っています

もし、まだ読んだことのない方は、一度読んでみることをおすすめします

サラリーマン大家道、まだまだ続きます

最後までお読みいただき、誠にありがとうございました

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