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サラリーマン大家道25:社用車の買替えと残価設定ローンの会計

本コラムは「収益物件数 No.1 国内最大の不動産投資サイト楽待(らくまち)」に筆者が1年前に投稿したものです                                                  

テリー隊長

12年ぶりに社用車:ライトバン(中古車)を買い替えました

残価設定ローンとは?

現在の社用車もすでに購入から12年経ち、走行距離も約10万キロ、いろいろな故障も出てきましたので、買い替えをすることになりました

そこで、せっかくなので、今、流行りの残価設定ローンを利用することにしました

残価設定ローンとは、ローン終了時の下取り価格=残価を決めておき、ローンはその残価を除いた金額の借入・返済とする方式です。さらに、ローン返済後は、以下の2つの選択肢を選ぶことになります

・残価で買取
・車を返却(販売店に売却して残債と相殺、負担0)

販売店にとっても、利益に直結するので残価の価格は重要でありますが、残価は勝手に決められるわけではなく、車種やグレード、年式から自動的に決まってくるもののようです。大体、10%~30%ぐらいですが、当然、中古車は低く、新車は高くなります

例えば、300万円の車を3年残価設定ローンで購入する時の設定残価が100万円だった場合、3年で200万円の返済をすれば、3年後に上記2つの選択肢を選ぶことができます

ただし、ローンの金利は、200万円ではなく、300万円にかかるので注意してください

メリットは、通常のローンに比べて月々の返済額が安くなることです。また、ローン返済後の下取り価格が保証されていることも相場を気にする必要もありません

デメリットは、残価にも金利がかかることです

もちろん、車体を大きく損傷したり、改造した場合、残価の減額があるんで注意が必要です

耐用年数

今回、社用車として、7年落ち、走行距離2万キロの程度のいいライトバンを価格180万円(諸経費込み)で購入しました。残価20万円、3年ローンです

これを例に、残価設定ローンの会計について考えて見たいと思います

■耐用年数

車両の購入価格は、減価償却の対象なので耐用年数を求めてみます

<普通自動車の耐用年数>

新車:6年
中古:6年-経過年数+経過年数x0.2
6年以上の車は、すべて2年です

ちなみに、1年毎に見てみると

新車:耐用年数6年
1年:耐用年数5年
2年:耐用年数4年
3年:耐用年数3年
4年:耐用年数2年
以降はすべて2年(小数点以下は切り捨て)

という感じになります

■減価償却費

上記より、この車は、7年落ちなので2年で償却です。

償却費は、180÷2=90万円/年

です。定率法を選ぶこともできます

設定残価20万を入れて減価償却するのか、入れないでするのか迷いますが、残価を含めた180万円で減価償却していいようです

経理処理

残価設定ローンの仕分けは以下のようになります

 例えば、新車(耐用年数6年)を買って、3年ローンにし、3年後に売った場合、資産額が残っていますので、それを考慮して売却益を計算します

4年落ちのベンツで節税

世の中には、不動産投資家に対して、

4年落ちのベンツを買って節税しましょう!

という節税好きな税理士さんが多いようですが、正直、疑問です

なぜ4年かというと、車の耐用年数は4年落ち以降、すべて2年なのと、まだ比較的高価な4年落ちの中古のベンツを買って、2年償却すれば、高額な減価償却費が取れて、効率的に法人税の節約になるということです

4年落ちのベンツを2年乗って、6年落ちのベンツとして売却しても、ベンツならそこそこの値段で売れることも狙いの一つです

例えば、4年落ち400万円のベンツを2年で償却すると、減価償却費:年200万円が必要経費になり、法人税の税率を30%とすると、2年間に渡って毎年60万円、計120万円の法人税が減ることになります。つまり、400万円-120万円=280万円。実質、280万円でベンツに乗れるというからくりです

本当ですか??

せっかくなので残価設定ローンで考えましょう

4年落ち400万円のベンツを設定残価100万円の3年300万円のローンで買ったとしましょう。とりあえず、金利は考えないとします

3年間でローン300万円を払いました。でも、法人税120万円を節約できたので実質は180万円の出費です。180万円で高級車ベンツに3年乗れたんだから得しましたね。でも、3年後、車を返却するか100万円で買い取らないといけません。結果的に合計280万円でベンツが手に入ったわけです。計算通りですね。残価設定でも、そうでなくても節税効果は同じです

よかった!

でも

ちょっと待ってください!

4年落ち400万円のベンツは、節税のために買ったのであって、ベンツが欲しくて買ったのではないですよね?だったら、今の車で我慢して、400万円を使わずに、法人税120万円を素直に払えば、現金が280万円残りますよ。社長!!

2年落ちだろうが、3年落ちだろうが、新車だろうが同じことです

中には、利益の出た年に税金を減らすために、ベンツの購入をすすめる税理士さんもいるようですが、

税金を減らすことより、キャシュが残るほうが重要

だと思います

社用車がほしければ、安い車を買って、長く乗るのが一番です。節税重視の税理士さんは、どうも好きになれません

ということで、私も社用車の買い替えを行いました。

メルセデス・ベンツ Cクラスステーションワゴン

ヤナセさんで、総額180万円で見つけました

ちなみに、ACC、サンルーフなど豪華フル装備なので新車価格は700万円以上のようです。距離も少なく、現在、ほぼ新車(走行距離2万キロ)の状態なので大切に10年、10万キロ以上は乗ろうと思います


サラリーマン大家道
、まだまだ続きます

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