今年の宅建試験、いつもと違います。それを前提に考えましょう
目次
今年の試験について検証してみましょう
宅建 大手予備校と講師の合格点の決め方にて去年と今年の申込者について考えてみました。もう一度グラフを見てみましょう
まず、ざっくりですが、2020年から2021年にかけて増加した宅建試験の申込者の数を見てみましょう
グラフにあるように約4万人（グラフのCの部分）の増加がありますが、その内の1.5万人（グラフのAの部分）は、2020年の受験自主規制によって受験を控えた人たちが戻ってきた分です。
この人たちは、不動産業、建築業、金融業などの人たちで、元々、企業のからのサポートを受けて、予備校や通信教育を受けていた可能性が高いので、2021年に復活しても、ステルスYouTube独学者になる可能性は低いので、合格点の変動にあまり影響は与えない平均的な学習レベルと見るべきです
一方、学習レベルが読みにくいステルスYouTube独学者は、グラフのBの部分の約2.5万人の中に多いと思います。
この増加した2.5万人についてもう少し考えて見ましょう
日経新聞の記事を見てください
この中で以下のような記述があります
新型コロナウイルス感染拡大で、資格を取得しようとする人が増えている。背景にあるのは、外出自粛による在宅時間の増加と、景気悪化懸念により膨らんだ雇用不安だ。
さらに興味深い内容が
フォーサイトでは今年(2020年) 5～10月、宅地建物取引士（宅建）講座の売り上げが前年比60%増、社会保険労務士（社労士）講座の売り上げが同50%増と顕著に伸びた
コロナが原因で、宅建の通信教育の売上が1.6倍、つまり人数がほぼ1.6倍増えたということです。前回のブログで示した通り、資格試験の学習において、通信教育のシェアが一番大きいです。その人数が約1.6倍になったということは、相当なインパクトです
みなさんはどう思いますか？コロナの影響で宅建の受験を目指す人が急増した場合
その年の受験者の全体的なレベルは
全体的に上がると思いますか？
全体的にに下がるとおもいますか？
少なくとも、受験者レベルは、コロナ前の前提とは違っていると思いませんか？
通信教育が伸びる一方、通学の方は悲惨な状態です
保坂つとむ先生の動画をごらんください
企業向け宅建教育は、大量のキャンセルが発生して悲惨な状態になった＝大幅に人数を減らした。
ただ、保坂先生は、興味深い話をしています。
予備校に通う学生のレベルは
他の学習方法の学生より絶対高い！
私もそう思います。
今年の宅建試験の民法を通信教育だけで解けるようになるのか？とても疑問です。おそらく、通学が減って、通信教育の学生が増えることは受験生全体のレベルを下げていることになったと思います
以上をまとめると
2021年の宅建受験者に関し、通学は大きく人数を減らし、増加の大部分は、通信教育に流れた。結果的に、受験生全体のレベルは下がっている可能性が高い
2.5万人の増加の大半は通信教育で、ステルスYouTube独学者は意外と少ないと言えるのかもしれない？？
それでは、宅建YouTubeの状況から考えてみましょう
私が、沢山ある宅建YouTubeチャンネルの中で、宅建の試験範囲すべてをきっちりとカバーし、なおかつ分野ごとに動画が整理されていて、必要な講義がすぐに見れるようになっていて、YouTube独学者がもっとも使いやすいを思うチャンネルが
です
そして、ステルスYouTube独学者として、ゆーき大学を活用するために必ずマスターしないといけないのが
稲妻合格法
です
さて、この稲妻合格法のYouTube再生回数ですが、
2021/01/18投稿
63,069 回視聴
とあります。ゆーき大学を活用して、宅建の勉強をするためには、この動画を見ないと始まりません。というと、6万人以上人が、ゆーき大学をメインに宅建の勉強をしたということですか？！
それはないです。なぜなら、ゆーき大学で稲妻合格法を実践するには神ノートという5万円するテキストを購入する必要があります。（動画だけでも勉強はできますが、効率は悪いです）神ノートはテキストのまとめ集のようなもので、評判はいいですが、5万円という値段を出せば、通信許育を選択することもできてしまいます。その上、神ノートの中身は、購入するまで一切わからないので、購入には相当な勇気が必要です。私には絶対できない買い物です
先程、ブログやホームページに掲載されている宅建の通信教育のアフリエイト広告（クリックがあると報酬が支払われる広告）の成約率を、アフリエイト広告の会社のHPで調べてきたところ、成約率は1%未満でした。つまり、広告が１００回クリックされても、実際に販売にまで至るのは１回もないということです
このことから推察すると、ゆーき大学の稲妻合格法のYouTube見た約６万人の内、実際に神ノートを購入した人は、大体数百人、多くても1000人レベルだと思います（ゆーき先生、間違っていたらごめんなさい。でも1000人が買ってくれたら、5000万円の売上ですね！）
ゆーき大学と同じようシステムを用いた宅建YouTube大学は、他にもいくつかありますが、それらを合わせても、実体の捉えられていない
ステルスYouTube独学者の数は、
多くて1万人ぐらい
の規模ではないかと考えています。受験者30万人に対して、1万人であれば、約3%であり、そのレベルの高低は、合格点の上下にあまり影響のないレベルだと思います
その上、1万人のステルスYouTube独学者の中にもレベルがあり、全員が全員、最強！無双！！の学習レベルでわけでないでしょう
以上より、今年の宅建受験生とそのレベルについてまとめます
- 昨年、受験を自主的に見送った約1.5万人が今年受験をしたが、従来どおりの通学、通信教育で勉強したと思われる
- 通学は大幅に人数を減らしたが、通信教育は1.6倍に人数を増やした。今年の受験生の純増2.5万人の大半は、通信教育を利用したと思われる。もちろん、通信教育を使わない独学者も例年に比べれば増加はしているはずである
- ステルスYouTube独学者の規模は多くて1万人のため、合格点の上下にあまり影響のない
試験後の宅建講師の試験の難易度の肌感は、講師たちのYouTubeやブログ、Twitterを見た感じでは、34点と感じている方が多い印象を受けました
おそらく、講師の人たちは、自分の肌感にプラスして、受験者のレベルを推測して合格点を微調整しているのだと思います。少なくとも保坂つとむ先生は、そのようにYouTubeで言っていました。感触から得られる合格点に対して、1点ぐらいを足しているのは、見えない敵＝ステルスYouTube独学者は、強く感じてしまうからだと思います
しかし、上記のまとめより、ハイレベルな通学者が少なく、今年の人数の増加分のほとんどは通信教育に流れ、ステルスYouTube独学者の人数はあまり多くないのであれば、
今年の受験者のレベルは
例年より低い
ということが、私の結論です。
よって、合格点の予想は、従来どおり
33点または、34点
だと考えています
みなさんは、この記事を読んでどう思われましたか？
おわかりのように、私の予想は、少ないデータをかき集めて、前提に前提を重ねて出したものです。私の予想がはずれる理由は、そういった私の前提が間違っていたときです。その可能性は十分ありますので、私の予想がはずれたときはそういう理由だったとご理解ください
一部に、私がこのようにブログの記事を書いているのは、宅建受験者を利用して何か収益をあげるためと思っている人がいるようですが、私のホームページ を見ていただければわかるように、アフリエイトや広告のリンクなど、私にお金の入る仕掛けはなにもありません。そのことを心配している方がいらっしゃいましたら、何も心配せずに記事をお読みください。記事を読んでいただいても、いただかなくても私には何の利益も不利益もありません
私が、分析をして、ブログを書いているのは、単にこういうことに興味があるからだけです。ある意味、趣味でやっていると理解してください
