大手予備校って、どうやって合格点を予想しているでしょう?
残念ながら今年の予想ではありませんが、A社の2019年のものが見つかりました。興味のある方は御覧ください
目次
私のブログの
は少し難しかったかもしれませんね。一応結論について以下の記しておきます
- ネット調査は、ランダムサンプリングでない意図的なデータの抽出を用いているので統計学的には、受験者全体の上位15%を予測することはできない
- ネット調査の結果を継続して行い、平均値と合格点に有意な相関があるのであれば、確率論的には利用ができる
というものでした
統計学?確率論?
テリーさん、そんなのわかんないよ
では、もう少し簡単にいうなら、今年、大手予備校のほとんどが35±1点といってるから、予想の神様と言われる方が35点が99%といっているから、今年の合格点は35点なんだろうな、と信じるのが、確率論的な合格点予想です
そこに対し、ランダムサンプリングや正規分布から上位15%を予測する統計学と確率論の組み合わせのの考え方を持ち込んだのが、今年の私の予想です。私は、宅建村の過去の取り組みをあまり知りませんが、統計学を持ち込んだ人はいないようですね。ただ、人間、初めて見るものは怪しく感じます。なので、私の予想はその程度のものと考えてください。
テリー?だれ?34点の人?単なるポジショントーク?あやしーー!!
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さて、本題です
大手予備校はどうやって
合格予想点をきめるのか?
気になりまよね
参考になるYouTube動画が見つかったのでご紹介します
A社がどのように2019年の合格点を予想したかがわかります。49分ぐらいから見てください。ちなみに講師の林先生は、私が宅建教育業界で最も信頼をおいている先生です
注目は、2017年、2018年の結果と2019年の予想の比較です(日付は2019.10.29)
動画の内容を簡単にまとめましょう
- ネット調査平均⇒合格点:2017年34.0⇒35 2018年35.8⇒37と1点上がる傾向
- 2019年平均点35.3なら1点上がって、36点の可能性が高い、よって、36±1と予測
これが、A社の予測の方法です。実際2019年の合格点は35点で的中させました
いわゆる確率論を用いた合格点の予想です
調査結果の平均+1を中心に、その±1を予想点とする。A社はこの3点予想で、10年間で9回予想を当てています。とはいえ、3点予想なら的中率は33%の正答率ですけどね
詳しくは、参考:2021年令和3年 有名予備校・講師の予想合格点の正答確率を御覧ください
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ちなみに、2021年、A社のネット調査の平均点と合格点は
35.5 ⇒ 35 ± 1
です。それも36点寄りだそうです
ネット平均点の+1点が基本のようですが、なんで今年は、1点プラスして36±1としなかったんでしょうね。肌感で調整したのかな?
今年、私は、上記A社のネット調査の結果と実際の合格点について統計学&確率論を用いて評価しました
2021年 令和3年 宅建 合格点は33点 34点と予想しました②
ポイントは
- ネット調査の平均値だけでは合格点を予想できない
- ネット調査の得点人数分布を見ないといけない
- 重要なのは40点以上の人数分布
であることを説明しました
グラフで見てみましょう
さて、2021年の青いラインから、合格点は何点になるんでしょうね?
私は、上記ポイントから、2019年よりも2021年のA社ネット調査の平均値が大きくても、このグラフの分布を見る限り、2021年の方が合格点=上位15%の点数は小さいと予想します。つまり、35点未満よりということです
これが、統計学と確率論を用いた、合格点の予測です
両者の考え方の違いがご理解いただけたでしょうか?
大手予備校はビッグデータをもっているから予想を外さないと思っていたあなた!予備校の予想はこんな感じで決まるんですよ。超アナログでした。ビッグデータをAIとかで分析すればいいのにね。私はビッグデータをもっていないので許してください・笑